フォークの歯はなぜ4本になったか?
そういう表題の本があった。非常に興味がわいたが、その本を買いにいくのも面倒なので、ネットであれこれ調べてみた。
曰く、西洋において古来フォークというものは無く、西洋人たちは、肉を食べるときに2本のナイフを使っていたそうな。
しかし、ナイフで肉を押さえていても、切り方や、力の加減で肉をきちんと固定できず、くるくる回って食べにくかったらしい。
で、2本歯のフォークが考えだされた。
これは、ナイフよりも遥かに具合が良い。これを発明した奴は、得意げにまわりに吹聴したに違いない。
「どうだい、これがフォークだぜ」
しかし、これも使ってみると、2本歯でうまく肉を固定できなかったり、その歯の間からポロリと肉を落としたりで、結構使いづらい。
そこで3本歯のフォークの登場となった。
これは2本歯よりはるかに調子がよい。
「どうだい、これがフォークだぜ」
3本歯のフォークを創った奴が、そう言ったかどうか。
しかし、これはあまり普及しなかった。
形が3つ又に分かれた悪魔のしっぽに、それが似ていることを忌み嫌ったからとの説があるが、定かではない。
ここで4本歯のフォークが登場した。
イタリアのどこかの王様が、スパゲティを食べるのに一番適した形の道具を作り出すように家来に命じたとの説もある。
なにはともあれようやく4本歯のフォークが登場した。
しかし私は、なぜフォークの歯が4本になったか、独自の説をもっている。
それは極めてシンプルで明快な答えである。
つまり、フォークには「歯が4本なければならなかった」からである。
ワン、ツー、スリー、フォー・・・・・・・・・・・・ク
「どうだい、これがフォークだぜ」
おあとがよろしいようで。